韓国語が好きで勉強したり、趣味として学んだなら、身につけた韓国語を使って仕事がしてみたいと思ったことはありますか?
せっかく勉強したなら、仕事にも使って、誰かの役に立てれば嬉しいですよね。
私は韓国語を使った仕事だけを視野に入れていたので、就職活動では韓国語を使う仕事に絞って探しました。その結果、商社に就職が決まり、その後の転職でも韓国語の社内通訳翻訳を経験しました。
この記事では、実際に大学を卒業してから韓国語を使う仕事に就く場合、どのような仕事があるのか、正社員の職はあるのか、どのくらい韓国語が活かせるのか、求められる韓国語スキルはどのくらいなのかについて、筆者である私の体験談も交えながら、述べていきます。
あなたが韓国語を使うお仕事を探す上で、ご参考になれば幸いです。
韓国語を使う仕事に需要はある?正社員を募集している企業や業種
新卒で韓国語を使った仕事をしたいと考える学生さんなら、できれば正社員での採用を希望しますよね。
結論としては、韓国語を使う仕事で正社員の求人もあります。韓国と取引がある日本企業は多いので、韓国語を使って働く需要はありますよ。
ただ、仕事の求人というのは、景気の波に左右されたり、その業界の好不調にも左右されるものなので、常時あるとは言いにくいのですが、探せば正社員で韓国語を使う仕事はあります。
取引先に韓国の企業がある場合は、韓国語を使える可能性が高いです。韓国に支社がある場合などは、直接韓国の取引先企業とのやりとりは少ないかもしれませんが、韓国支社とやりとりする場合に韓国語が使えます。
私の大学時代の友人でも、韓国語を使う仕事として、大手の商社や地元の商社に就職した友人が複数いました。
韓国に本社があり、日本に支社や支店を置いている企業は多いです。韓国本社から出張者が来る際に対応したり、韓国本社からの指示に従って日本支社の仕事を進めたりするので、韓国語が使えると重宝されます。
実際に求人を探す場合は、「韓国語を使う」というキーワードで探したり、取引先に韓国の会社がある企業を探すと良いですよ。
ここまでは、一般企業なので、東京や大阪など都市部に偏りがちです。
ここからは、都市部のみならず地方でも韓国語を使って従事できるサービス業についてみていきますね。
- ホテルや旅館のスタッフ
- 百貨店や商業施設のインフォメーション係
- 観光客の多い地域の飲食店
- ドラッグストアやディスカウントショップなど
- 空港の案内所
- 免税店
- 交通機関(JRや地下鉄、バス会社、レンタカー会社)
日本へ観光で来る韓国人観光客が増えて、定着しているので、日本各地にこのような韓国語スタッフの需要があります。ただし、正社員での需要は少ないのが実情です。
韓国人観光客のお役に立てる仕事が多いので、人の役に立つ仕事がしたい方にはぴったりですね!
韓国語は就職に有利!実際に企業で活かせる職種とは
韓国語を使って働きたい、とまでは思っていなくても、「韓国語ができる」ことは就職に有利なのか、気になりますよね。
上記でみてきたように、韓国と取引のある企業に就職する場合、韓国語が必須でなくとも、韓国語ができるなら重宝されます。
一方で、韓国と取引が特になければ、韓国語ができるというのは就職に有利とはならないでしょう。
韓国と取引のある企業に就職すれば、韓国語はどのくらい活かせるのか気になりますが、こちらも企業により様々です。
日本語のできる韓国人は非常に多いため、日本語が可能な韓国人スタッフがいれば、韓国語を話す場面が少ないかもしれませんね。
ただし、そのような場合でも、「韓国語で話したい」とお願いして韓国語でやりとりさせてもらうこともできるでしょう。
実際に私の場合、日本語が堪能な韓国人スタッフとも100%韓国語で話をしていました。おかげで韓国語のビジネススキルはとても鍛えられましたよ。
どのくらい韓国語が活かせるのかは、企業により異なります。韓国語を使う企業に就職したい場合は、求人票をよく見たり、就職面接で積極的に質問してみてください。
【新卒の不安】韓国語のビジネスレベルはどのくらい求められる?
韓国語を使う企業に就職を希望したはいいが、日常会話レベルなので、ビジネスレベルで会話できないかもしれない・・と不安に思うかもしれません。
結論から言うと、どのくらいの韓国語のビジネスレベルが必要かは、企業によります。新卒の場合は、ビジネスの経験がない前提なので、そこまで韓国語のビジネスレベルが求められることはないでしょう。
反対に、中途採用の場合は、即戦力として韓国語のビジネスレベルスキルが求められる場面も増えます。
新卒で就職する場合は、周りの上司や先輩にも頼って、韓国語のスキルはビジネスの現場で少しずつ身につけていくことができますよ。
【体験談】就職氷河期に韓国語を活かせる企業へ新卒採用された私の仕事内容
私の場合、大学4年生の夏に韓国留学から帰国し、就職活動を開始しました。当時は就職氷河期だったので、今とはかなり状況は異なりますが、私の場合をご紹介します。
大学の求人票で「韓国語を使う貿易の仕事」を見つけ、応募しそのまま採用されました。
入社後は、主に貿易事務や秘書のお仕事をしました。
具体的には、貿易事務のお仕事とはこのようなことをします。
- 韓国の取引先とのやり取り(電話、メール、対面)
- 契約内容について打ち合わせ
- 貿易書類の作成(貿易書類は英語)
- 納期や取引内容のフォロー、確認
- デリバリーの手配
就職してすぐの頃は、私もビジネス韓国語なんて使えず、日常会話ができるレベルでした。
実際に仕事をしていく中で、韓国支社の上司の話し方を聞いて真似したり、メールの書き方を学んだりしました。ビジネスレベルの韓国語は、現場で学ぶのが最も近道だと感じます。
実際にビジネスの現場で、身につけた韓国語を使って働くのはとても楽しく、充実していましたよ。
ちなみに、貿易という業務については、資格もありますが、取らなくても業務に支障はありません。ご参考になれば幸いです!
新卒入社した会社で学んだことについて、こちらの記事もご参考ください。
まとめ
この記事では、「韓国語を使う仕事に需要はある?就職に有利な業種と正社員になる方法」として、韓国語を使う仕事について述べてきました。
韓国語を使う仕事に需要はあるのか、実際に正社員を募集している企業や業種や職種はどのようなものがあるのか、ご紹介しました。また、韓国語を使う職場に就職した場合に疑問に思う、「韓国語のビジネスレベルは求められるのか」についても、経験談を交えてお話ししました。
そして実際に就職氷河期に新卒採用で商社に就職した私の体験談、どのような仕事内容をこなしていたかについてもご紹介しました。
一般企業でも韓国語を使う仕事の求人はたくさんあります。
ただし、一般企業の場合、韓国語を使うような貿易など中枢の仕事は本社においていることが多いため、都市部に偏りがちです。
一方で、地方都市でも、韓国人観光客が日本に来ることが多いホテルのスタッフやデパートの案内係などは、韓国語ができるととても重宝されますよ。
また、韓国語を使う仕事につく場合の収入も気になりますね。この記事でご紹介したような一般企業やサービス業ですと、韓国語が話せるかどうかに関係なく、一般的な会社員の収入になりますし、業界により平均は異なります。
高収入を目指すのであれば、専門スキルを磨いて独立する手段もあります。
あなたの身につけた韓国語で、どのような仕事がしたいか、じっくり考えてみられると良いですね。