各業界に、韓国語の通訳として有名な方がいらっしゃいますね。芸能関係及び翻訳家なら根本理恵さん、ビジネス界では嵯峨山みな子さんが有名です。韓国アイドルに惹かれて韓国語を始めた方の中には、そういった韓国語の通訳や翻訳のお仕事に憧れる方も増えているでしょう。
韓国語ができるからといって通訳や翻訳がすぐにできるというわけではありません。
資格を取ればなれるわけでもないです。ただ、通訳や翻訳は定型のスキルがあるので、そのスキルを専門的に磨けば、将来通訳翻訳のお仕事をすることは可能です。
この記事では、通訳翻訳スキルを磨く方法としてスクールをおすすめする理由と、実際に通訳スクールに通った私の体験談も合わせてお届けします。ぜひご覧になってくださいね。
【韓国語】通訳翻訳を勉強するならスクールがおすすめな理由3選
韓国語がある程度上級レベルなら、独学でも通訳や翻訳を勉強できるのではないの?とお思いでしょうか。もちろん、可能です。ですが自己流ではどの方法が良いのか試行錯誤する必要があり、遠回りになる可能性が高いです。
その点、通訳翻訳スクールに通うことで、最短で必要なスキルを身につけることが可能ですよ。
ちなみに、通訳や翻訳は「資格を取れば仕事ができる」というものではありません。
そのため、なおさら通訳翻訳スクールで得られる知識や経験のメリットが大きいといえます。
具体的に、韓国語の通訳翻訳をめざすならスクールに通うことがおすすめな理由を3つご紹介します。
(1)実践スキルを学びとることができる
なんと言っても、実際に通訳翻訳の仕事をしている講師から通訳翻訳スキルを直接学ぶことができるのが最大のメリットです。独学していると、なかなか出会う機会がないですよね。
講師から通訳翻訳現場でもこぼれ話を聞けたりするのも、大変有益ですよ。
(2)仕事に直結する可能性もある人脈を得られる
後にご紹介しますが、通訳翻訳スクールであるインタースクールなどは、親会社が通訳翻訳の斡旋をしているため、傘下のスクールで優秀な人材は通訳や翻訳のアルバイトを紹介してもらえることもあります。
そして同じクラスに通う仲間との出会いも貴重です。
同じ志を持つ同志と共に勉強することで、モチベーションも維持でき、お互いに刺激し合うことができますよ。
(3)韓国の通訳翻訳大学院への留学もあり
日本にも通訳翻訳スクールが複数ありますが、韓国の通訳翻訳大学院で通訳翻訳を学ぶこともできます。日本での学び以上に、専門的かつ実践的なスキルが身につき、また貴重な人脈を得られるでしょう。
学費はかかりますが、本気で通訳翻訳を目指す人にはおすすめですよ。
<韓国にある通訳翻訳大学院>有名なところを抜粋
大学校名 | 学科名 |
梨花女子大学校 | 通翻訳大学院 |
韓国外国語大学校 | 通翻訳大学院 |
ソウル外国語大学校大学院 | 通翻訳大学院 |
釜山外国語大学校 | 通翻訳大学院 |
済州大学校 | 通訳翻訳大学院 |
私の友人は、実際に日本で3年ほど社会人経験を積んだのちに、梨花女子大学の通訳翻訳大学院に2年ほど通学し、みっちり通訳を勉強しました。
その後も韓国や日本でフリーランスの通訳翻訳として大活躍していますよ。
韓国語の通訳翻訳専門学校やスクールの種類や勉強内容は
通訳や翻訳を学べる専門のスクールは全国にあるのですが、やはり大半は英語です。その中でも韓国語の通訳翻訳スキルを身につけられるスクールがあるので、ご紹介します。
大手及び有名なところは上記の3校と言えます。
スクール名 | 所在地 | 主な実施講座 |
アイケーブリッジ外語学院 | 東京 | ・実践通訳講座
・映像翻訳講座 通訳翻訳以外の講座も複数あり |
インタースクール | 東京 | 通訳者育成コース
準備科・基礎科・本科 |
ミレ外国語学院 | 大阪 | 通訳翻訳演習
初級から上級まで豊富な講座開催 |
大手及び有名なところは上記の3校と言えます。
こういった専門スクールはどうしても、東京や大阪の都市部に集中しがちです。都市部に住んでいれば通学することができますね。
また地方都市にお住まいだとしても、オンラインで授業を受けられるスクールもあるので、是非積極的に問い合わせをしてみてください。
ちなみに、この中ではミレ外国語学院を主催されている前田先生の授業を他スクールでうけたことがあります。とても知識が豊富で引き出しの多い先生で、わかりやすい授業内容でした。
通訳訓練もしっかりと実践的な授業内容で実施されていましたので、大変勉強になりましたよ。
【私の体験談】通訳翻訳スクールに通った感想と身についたスキル
私自身は、大阪の商社で貿易の仕事をしながら、大阪にある通訳スクールに数年間通いました。(もうなくなってしまったようなのですが、コングレ・インスティテュートというスクールでした)
通ってみて、本当に本当に良かったと感じています。
その理由は、やはり通訳のスキルを磨けたこと!
週一回のスクールでは、ニュース原稿をまず聞き、シャドウイングし、ニュース原稿を聞きながら同時通訳してみる、という訓練をひたすら行いました。1回の授業で韓→日、日→韓と、双方の訓練を行います。
また、不定期に開催される通訳スキルの講座で、「メモ取り講座」を取ったことがあるのですが、これがのちにとても役に立ちました。
実際に同時通訳をする講師が、どのようにすれば全文を書き取らず効率的にメモして訳出につなげているのかを学びました。
自分なりの記号を用いたり、略語を用意しておいたり、A4用紙を効果的に使用する方法であったり。本当に学びが多かったです。
のちに韓国の大手メーカーの社内通訳翻訳の仕事につきますが、技術打ち合わせ時に数時間にわたって通訳をしたり、ビデオ通訳をする場面で、メモ取りの技術がかなり役立ち、身につきました。
まとめ
この記事では、韓国語の通訳や翻訳を将来目指したいという方に向けて、通訳スクールをおすすめしながら、その理由もご紹介しました。
通訳スクールに一時的に通い、そのスキルの磨き方を覚えた上で、独学する方も多いでしょう。学費がかかりますが、自分のスキルへの投資はあとで必ず役に立つと実感しています。
私も実際に学費の高さに通学を迷いましたが、通って本当に良かったと思っていますし、得たものは非常に大きかったことを感じます。そんな私の体験談も、あなたのお役に立てると嬉しいです。
<参考本:通訳翻訳ジャーナル>
需要の多い英語に誌面の大半が割かれていますが、翻訳会社の一覧なども記載されており、韓国語の通訳翻訳業を目指す方はもちろん、少しでも通訳翻訳業に興味がある方にもおすすめです!
通訳案内士の資格取得に興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。