韓国語を中級程度から上級にステップアップしようとしたとき、伸び悩んだり困ったことはありますか?
私は、韓国ネイティブの友人との会話でも語尾が一つしか使えなかったことに苦労しました。いつも同じ表現しかできないと気づき、友人とのやりとりで語尾のバリエーションを増やすことに注力した時期がありました。
実際に一つずつ、使える語尾の表現を増やしていくと、友人に伝えたいニュアンス通りに話せて、自分としても韓国語スキルの成長を感じられました。
韓国語の作文を作る時など、いつも「〜해(〜へ)」で終わらせていませんか。そんな方は、ぜひ韓国語の語尾の種類を知り、使えるバリエーションを増やしていくと、会話力もさらにスキルアップできますよ。
この記事では、韓国語上級者へ一歩踏み出すための語尾バリエーションをお届けします。タメ口でも、丁寧系でも使える語尾ばかりですよ。ぜひ自分の知識にストックしてくださいね。
【韓国語】話し言葉の文末表現一覧
この記事でご紹介する韓国語の文末表現を一覧にします。本文の中では例文も合わせてご紹介しますので、ぜひご覧になってくださいね。
語尾表現とフリガナ | 日本語訳 |
〜네(ネ) 丁寧形:〜네요(ネヨ) |
「〜だね」「〜ですね」 |
〜잖아(ジャナ) 丁寧形:잖아요(ジャナヨ) |
「〜じゃないの」 「〜じゃない?」 |
〜는구나(ヌングナ) / 〜는군(ヌングン) 丁寧形: 〜는군요(ヌングンニョ) |
「〜なんだあ」「〜するんだ」 「〜なんですね」 |
〜거든(ゴドゥン) 丁寧形:〜거든요(ゴドゥンニョ) |
「〜するんですよ」 「〜だってば」 |
〜ㄹ(을)게(ルケ) 丁寧形:〜ㄹ(을)게요(ルケヨ) |
「〜するね」 |
〜지(ジ) 丁寧形:〜지요(ジヨ) |
「〜だ」「〜だよね」 |
〜겠지(ゲッチ) 丁寧形:〜겠지요(ゲッチョ) |
「〜だろうね」 |
〜더라고(ドラゴ) 丁寧形:〜더라고요(ドラゴヨ) |
「〜なんですって」 「〜だって」 |
韓国語の語尾でよく使うベスト4!タメ口でも丁寧形でもOK
まずは私も韓国に住んでいちばんに使えるようになった、語尾表現3つをご紹介します。
〜네(ネ)丁寧形:〜네요(ネヨ)
まずはとてもよく使う表現です。文末で「〜だね」「〜ですね」のニュアンスを表すことができます。해요体ばかりでアレンジが効かないと感じたら、いちばんに使ってみて欲しい語尾表現ですよ。
例文:
오늘 참 춥네요.「今日はとても寒いですね」
열심히 공부하네.「熱心に勉強しているね」
〜잖아(ジャナ)丁寧形:잖아요(ジャナヨ)
直訳すると、〜지 않아/지 않아요なので、「〜ないです」ですよね。語尾として使う場合、「〜じゃないの」「〜じゃない?」といったニュアンスになります。
例文:
오빠가 그랬잖아요.「オッパがそう言ったじゃないですか」
내가 어제 그렇게 말했잖아.「私が昨日そう言ったじゃないの」
ちなみに、携帯メールのやりとりでは「하자나/하자나요」などと簡略化して使われたりしますよ。文法としては綴りが違うのですが、文字を打つのはこちらの方が早いですね。
〜는구나(ヌングナ) / 〜는군(ヌングン)丁寧形: 〜는군요(ヌングンニョ)
とっても使える韓国語の日常表現です。「〜なんだあ」「〜するんだ」といったニュアンスなので、なるほどと思ったときや、独り言のように使うこともできます。
丁寧形も可能なので、「〜なんですね」というニュアンスを出したいときに使えますよ。
例文:
미영씨하 일본어를 그렇게 잘하는구나.「ミヨンさん、日本語がそんなにお上手なんだね」
할아버지 카메라를 잘 아시는군요.「おじいさん、カメラについてお詳しいのですね」
※韓国では儒教の精神から、目上の方を敬う考え方が基本なので、自分の父母や祖父母に対して尊敬語を使うのが一般的です。
〜거든(ゴドゥン)丁寧形:〜거든요(ゴドゥンニョ)
「〜するんですよ」「〜だってば」といったニュアンスの語尾で、一度使うのに慣れるととても使いやすいですよ。主張を表す表現なので、ある程度親しい間柄で使う方が安心ですね。
例文:
제가 요즘 많이 바쁘거든요.「私、最近とても忙しいんですよ」
내가 그거 이미 했거든.「それ、私がもうやっておいたんだよ」
韓国ドラマなどでは、下記のような表現をよく聞くかもしれません。
됐거든!「もういいってば!」
어니거든.「違うってば」
慣れた関係での会話によく出てくるので、ぜひドラマでも聞き取ってみてくださいね。
韓国語でよく使う語尾表現の種類は豊富【予定や伝達を表す】
まだまだ韓国語でよく使う語尾表現の種類がたくさんあります。
次は予定や伝達を表す表現について解説していきますね。
〜ㄹ(을)게(ルケ)丁寧形:〜ㄹ(을)게요(ルケヨ)
「〜するね」といった、非常によく使う語尾です。予定や、約束のニュアンスを表現します。
例文:
내가 비행기 예약해 놓을게.「飛行機は私が予約しておくね」
엄가가 들어올 때까지 제가 여기 있을게요.「お母さんが帰ってくるまで私がここにいるからね」
〜지(ジ)丁寧形:〜지요(ジヨ)
アレンジ:〜겠지(ゲッチ)丁寧形:〜겠지요(ゲッチョ)
〜지で終わる表現も非常に汎用性が高い表現です。ニュアンスとしては、「〜だ」「〜だよね」といった、普通に語尾をつけるよりも会話らしい表現ですね。
未来を表す겠を入れると、「〜だろうね」というニュアンスになります。
例文:
니가 알지.「君が知ってるでしょ」
시간이 남았는데 뭐하지요? 「時間が余ったのですが何しましょうか?
자기가 알아서 하겠지. 「自分で勝手にするでしょう」
가보면 알겠지요. 「いってみたらわかるでしょうね」
〜더라고(ドラゴ)丁寧形:〜더라고요(ドラゴヨ)
人から聞いた話を伝達したり、自分の経験から話をする際によく使う表現です。日本語訳としては、「〜なんですって」「〜だって」という意味です。口語やスマホのメッセージでは〜더라구(요)と、고が구になったりしますよ。
例文:
교수님께 논문 보이는데 2시간이나 걸리더라구요.「教授に論文をみてもらうのに2時間もかかったんですよ」
진이가 영화 재미있더라고. 우리 꼭 보러 가자. 「 ジニが映画面白かったって。私たちも絶対観に行こう」
まとめ
韓国語の学習者に向けて、中級から上級にステップアップを目指せる語尾の表現をご紹介してきました。どれも、私が実際に韓国語の上級レベルにスキルアップするときに身につけた表現ばかりです。
会話でもそうですが、語尾を使いこなせることで、会話の幅がぐんと広がります。ご紹介した表現は、韓国ドラマや映画でもよく聞くことができる表現ですよ。どのような場面で使われているのか、気づいたら注目してみてください。そして自分でも是非使ってみてくださいね。
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